Ryzen 7 1700X/1700レビュー – 「手ごろな8コアCPU」の魅力をチェック

Intelのハイエンドプラットフォームに対して互角の戦いを示したRyzen 7 1800X。自作PC市場でも高い人気となっているようだ。そんなRyzen 7ラインナップにはさらに2つの製品がラインナップされている。それがRyzen 7 1700Xおよび1700だ。Ryzen 7 1800Xと同じく、8コア/16スレッドだが価格を抑えた下位モデルとなる。どれほどのパフォーマンスを備えているか、さっそく検証してみよう。

Ryzen 7シリーズには3つのラインナップがある。1つは「大原雄介氏が検証したRyzen 7 1800X](http://news.mynavi.jp/articles/2017/03/02/ryzen/)でこれがフラグシップとなる。残る2つが今回のテーマであるRyzen 7 1700Xと1700だ。

発売から2カ月ほど経過し、ドライバやBIOSなどの最適化も進んだことで、パフォーマンスと安定性も向上してきたので、ここで改めて検証しておくことは有意義だろう。

まずは下位モデルのRyzen 5も含めたRyzenシリーズのスペックをまとめた。

ブランド *Ryzen 7 Ryzen 5
コア/スレッド8C/16T8C/16T8C/16T6C/12T6C/12T4C/8T4C/8T
定格クロック3.6GHz3.4GHz3GHz3.6GHz3.2GHz3.5GHz3.2GHz
ブーストクロック4GHz3.8GHz3.4GHz4GHz3.6GHz3.7GHz3.4GHz
キャッシュ16MB16MB16MB16MB16MB16MB8MB
TDP95W95W65W95W65W65W65W
対応ソケット Socket AM4

こうして見ると、Ryzen 7シリーズでは8コア/16スレッドというベースが変わらないことが分かる。多コアを生かした映像編集PCのような用途に適しているだろう。また、Ryzen 7 1700Xと1700の間にTDPの境目があり、動作クロックにも大きな差がある。低クロックである分シングルスレッド性能は劣るが、低電力での運用が期待できる。

Ryzen 7 1700X(左)とRyzen 7 1700(右)

一方で、1700Xはクロックのほかに1800Xとの違いがない。製造時により高クロックで動作するものが1800Xとして、そうでないものが1700Xとして分けられていると思われる。ただし、そうした分別の際には十分なマージンをとるもの。倍率固定をしていないRyzenの場合、対応するチップセットと組み合わせることによって定格の1800X相当(を超える!?)のパフォーマンスを1800Xよりも低コスト(執筆時点では15,000円程度の差があった)で実現するといった「お楽しみ」は十分に可能だろう。

CPU-Zから見たRyzen 7 1700X

CPU-Zから見たRyzen 7 1700

CPUパフォーマンスは8C/16Tによる強烈なインパクト

ではさっそくパフォーマンスを検証していこう。今回、比較対象のCPUはIntel Core i7-7700Kとした。Ryzen 7 1700がおよそこれに相当する製品ということなのでちょうどよいだろう。

マザーボードは、AMD環境ではX370チップセットの「MSI X370 XPOWER GAMING TITANIUM」を、Intel環境ではZ270チップセットの「MSI Z270 GAMING PRO CARBON」を用意した。若干グレードが異なるので、マザーボード上のLED機能をオフにするなどで消費電力の差を調整している。

メモリはDDR4-3333のKingston Predator DDR4 HX430C15PB3K4/16を用いているが、動作モードはマニュアル設定でAMD環境はDDR4-2666、Intel環境はDDR4-2400と、双方の標準サポートクロックとした。ほかは基本的に共通の構成としている。

今回使用したX370マザーボードのMSI「X370 XPOWER GAMING TITANIUM」

なお、前回、大原雄介氏が検証している環境に準じているので、CINEBENCH R15やPCMark 8、3DMarkに関してはおおよそ比較可能だろう。一方でゲームベンチについては、画質設定が異なると思われるので比較できるものではなく、今回の検証内の数値でのみ比較としていただきたい。消費電力も、厳密には機材構成が異なるので、同列での比較は行わない。詳細な検証環境は以下の表を参考にしていただきたい。

■今回の検証環境
CPURyzen 7 1700XRyzen 7 1700Core i7-7700K
M/B MSI X370 XPOWER GAMING TITANIUM(AMD 370X)MSI Z270 GAMING PRO CARBON(Intel Z270)
メモリ Kingston Predator DDR4 HX430C15PB3K4/16
(DDR4-2666で動作、4GB×2)
Kingston Predator DDR4 HX430C15PB3K4/16
(DDR4-2400で動作、4GB×2)
グラフィックスカード NVIDIA GeForce GTX 1080 Founders Edition
グラフィックスカード Crucial MX300 CT750MX300SSD1(Serial ATA 3.0、3D TLC、750GB)
電源ユニット SilverStone SST-ST55F-PT(550W、80PLUS Platinum)
OS Windows 10 Pro 64bit
ベンチマークテスト「CINEBENCH R15」「PCMark 8」

引用元:この記事を読む

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