NVIDIA、GeForceのEULA問題について公式にコメント

NVIDIAはこのほど、GeForce向けドライバの使用許諾契約書(EULA)を変更したことについて公式コメントを発表した。

変更されたGeForce向けドライバのEULAでは、ブロックチェーン処理を除く、データセンターへのGeForceおよびGeForce向けドライバの導入を禁止する条項を追加した。

データセンターへの導入の禁止。データセンターへの導入の目的では、本ソフトウェアのライセンスは付与されていません。ただし、データセンターにおけるブロックチェーン処理を行うことは許されます。

これに対し、データセンター事業者や大学・企業の研究者らが懸念を表明。特にそれほど規模が大きくない研究室などでは、エンタープライズ向けGPU「Tesla」の導入はコスト面から難しく、GeForceやTITANを利用するところが多いため、不安の声が大きい。

  • TITAN V

今回NVIDIAが発表した公式コメントでは「要件の厳しい、大規模なエンタープライズ環境でのGeForce製品やTITAN製品の誤用を防ぐため、GeForce用EULA(使用許諾契約)に1項目を追加しました」とEULA変更の背景を述べている。

そのうえで、「研究者の方々が、データセンターほどの規模ではなく、商用以外の用途、またその他様々な研究目的でGeForceやTITANを使うケースが多いことは認識しています。NVIDIAにこのような用途まで禁ずる意図はありません」と説明している。

なお、NVIDIAによる"データセンターの定義"は「データセンターは、一般に、マルチサーバのラックが並べられた大規模なもので、常時稼働するGPUに多くのユーザがアクセスする形」だという。

つまり、小規模な研究プロジェクトでは、これまで通りGeForceやTITANを利用できることをNVIDIAが明言したわけだが、一方ですでにGeForceやTITANで「大規模」なデータセンターを構築している事業者からの反発がさらに高まる可能性がある。しばらく、GeForceのEULA問題は尾を引きそうだ。

以下にNVIDIAの公式コメント全文を掲載する。

データセンターは多数のサーバーが入った何台ものラックからなることが多く、24時間365日連続稼働できるよう、ハードウェア、ソフトウェア、熱対策のすべてにおいて、複雑な要件が求められます。GeForce GPUもTITAN GPUも、もともと、このようなデータセンター用に設計された製品ではありません。この点を明確にし、要件の厳しい、大規模なエンタープライズ環境でのGeForce製品やTITAN製品の誤用を防ぐため、GeForce用EULA(使用許諾契約)に1項目を追加しました。

Tesla製品は、特別な機械的要件、物理的要件、管理的要件、機能的要件および信頼性、可用性などが求められるサーバー用途に設計されています。Teslaであれば、データセンターのワークロードをカバーする3年保証やNVIDIAエンタープライズサポートが提供され、データセンター部品として十分なSKU(在庫管理単位)寿命と供給の継続が約束されています。また、これは、Tesla製品の発売当初からNVIDIAが市場に訴えてきたことです。

研究者の方々が、データセンターほどの規模ではなく、商用以外の用途、またその他様々な研究目的でGeForceやTITANを使うケースが多いことは認識しています。NVIDIAにこのような用途まで禁ずる意図はありません。

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