さらに進化したNVMe対応の超高速SSD「Samsung SSD 970 PRO・EVO」を検証

2018年4月25日、韓国サムスン・エレクトロニクス(以下、サムスン)が、NVMe対応のSSD「Samsung SSD 970 PRO」「Samsung SSD 970 EVO」を発表。Samsung SSD 970 PRO(以下、970 PRO)は、Samsung SSD 960 PROの後継となる製品であり、Samsung SSD 970 EVO(以下、970 EVO)は、Samsung SSD 960 EVOの後継だ。ともにフォームファクターはM.2(Type 2280)のみ用意される。ここでは、970 PROおよび970 EVOを試用する機会を得たので、旧製品と性能を比較してみた。

ハイエンドモデル「Samsung SSD 970 PRO」

まずは970 PROの概要から。サムスン製SSDの中でもハイエンドに位置し、とことん性能を追求するユーザーに適した製品だ。NVMe 1.3に対応しており、インタフェースの物理層はPCIe Gen 3.0 x4となる。

容量は、512GBと1TBの2モデル。キャッシュメモリとしてLPDDR4 DRAMを搭載し、キャッシュ容量は512GBモデルが512MB、1TBモデルが1GBとなっている。店頭予想価格は512GBが45,000円前後、1TBが86,000円前後だ。

NANDフラッシュメモリには、サムスンの第4世代2bit MLC V-NANDを採用。従来モデルの960 PROは第3世代V-NANDだったが、第3世代V-NANDは積層数が48層だったのに対し、第4世代V-NANDは64層に増えている。

コントローラも新開発の「Samsung Phoenix Controller」となった。960 PROのコントローラ「Samsung Polaris Controller」とコア数は同じ5コアだが、うち1つのコアがホスト側との通信専用に使われるようになり、通信速度が改善されているほか、他のコアの動作クロックも高められており、全般的な処理速度とデータ転送速度も向上している。

  • 「Samsung SSD 970 PRO」「Samsung SSD 970 EVO」を検証

    Samsung SSD 970 PRO(上)とSamsung SSD 960 PRO(下)の比較。970 PROのコントローラーは表面がニッケルコーティングされているので、ラベルシールの下に銀色が少し見える

  • 「Samsung SSD 970 PRO」「Samsung SSD 970 EVO」を検証

    表面のラベルシールを剥がしたところ。コントローラー「Phoenix」にニッケルコーティングされていることがよくわかる。なお、表面、裏面ともシールを剥がすと保証の対象外になるので、注意すること

さらに、Phoenixコントローラは、冷却効率を高めるためパッケージ表面にニッケルコーティングが施されており、表面が銀色。また、970 PROは、前モデルの960 PROと同様、裏側のシールに放熱効果の高い銅箔を挟み込んだ「Heat Spreading label」も採用している。

  • 「Samsung SSD 970 PRO」「Samsung SSD 970 EVO」を検証

    裏面のシールには熱伝導率の高い銅箔が挟み込まれている(もちろん、シールを一部剥がすことも保証の対象外となる)

  • 「Samsung SSD 970 PRO」「Samsung SSD 970 EVO」を検証

    Samsung SSD 970 PROのパッケージ(左)とSamsung SSD 960 PROのパッケージ(右)の比較。PROシリーズのシンボルカラーは赤色である

970 PROはシーケンシャルライトやランダムアクセスが高速化

970 PROは、960 PROに比べてシーケンシャルライト性能やランダムアクセス性能が向上している。970 PROのシーケンシャルリードは全モデル共通で最大3,500MB/秒、シーケンシャルライトは512GBモデルが最大2,300MB/秒、1TBモデルが最大2,700MB/秒だ。

一方、960 PROのシーケンシャルリードは全モデル共通で最大3,500MB/秒、シーケンシャルライトは最大2,100MB/秒であり、970 PROではシーケンシャルライトが200~600MB/秒、高速化されている。また、970 PROの再々ランダムアクセス性能は以下の通りだ。

  • 4KBランダムリード(QD1) : 1万5,000IOPS(全モデル共通)
  • 4KBランダムリード(QD32) : 37万IOPS(512GBモデル)、50万IOPS(1TBモデル)
  • 4KBランダムライト(QD1) : 5万5,000IOPS(全モデル共通)
  • 4KBランダムライト(QD32) : 50万IOPS(全モデル共通)

960 PROの最大ランダムアクセス性能は以下。

  • 4KBランダムリード(QD1) : 1万4,000IOPS(全モデル共通)
  • 4KBランダムリード(QD32) : 33万IOPS(512GBモデル)、44万IOPS(2TB・1TBモデル)
  • 4KBランダムライト(QD1) : 5万IOPS(全モデル共通)
  • 4KBランダムライト(QD32) : 33万IOPS(512GBモデル)、36万IOPS(2TB・1TBモデル)

と、全般的に970 PROのほうが速い。特に4KBランダムライト(QD32)は、970 PROで大きく向上している。

SSDにおいて、耐久性や寿命と密接な関係がある書き込み可能容量(TBW)も向上している。970 PROのTBWは、512GBモデルが600TBW、1TBモデルが1200TBWである。960 PROのTBWは、512GBモデルが400TBW、1TBモデルが800TBWだったので、両モデルともTBWが1.5倍に向上したことになる。

保証期間は970 PROも960 PROも同じ5年保証だが、書き込み可能容量が1.5倍に増えたことで、書き換えが多い用途でもより安心して使えるだろう。また、長時間使い続けた場合の性能低下の度合いも、960 PROに比べて970 PROは改善されており、ランダム書き込みテストを長時間続けた場合、970 PROは960 PROに比べて約26%高い性能を実現している。

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